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日系玩具メーカーでストライキ 警察が鎮圧

2015年01月30日
【新唐人2015年1月30日】広東省深セン市にある日系企業、水谷玩具有限公司では、従業員およそ400人が1月16日からストライキを行っています。会社側には休日出勤の割増賃金(わりましちんぎん)の支払い、未納分の住宅積立金と年金保険金の追納、最低賃金に満たない部分の補填などを求めています。27日、地元政府は大勢の警官を出動させました。
 
 
 
去年5月から水谷玩具は資産をフィリピンに移し始めました。また、賃金が減額されたため、多くの従業員がやむなく会社をやめていきました。
 
 
 
今月16日より、およそ400人の労働者がストライキに突入しました。27日、地元当局は警察を出動させ鎮圧。女性従業員1人が殴打され、負傷しました。従業員側の言い分によると、会社の経営者は資産の移転を否認しており、従業員の要求にも応えないばかりか、3日以内に職場に戻らないと解雇するとの通知を貼り出しているそうです。
 
 
 
水谷玩具従業員 黄さん
 
「工場の移転について、我々の要求は退職金の支払いと、社会保険料や積立金の納付です。昨日とおととい、政府は大勢を派遣して、我々を殴りました。ボスはずっと姿を見せず、今 政府と話をしています」
 
 
 
従業員によると、以前の賃金は月2000元以上ありましたが、今の経営者は深セン市の最低賃金1808元に基づいて給料を出しているため、家族を養うことも出来ないそうです。また、会社側は長期にわたって法定の住宅積立金と社会保険料も納めていないそうです。
 
 
 
水谷玩具従業員 王さん
 
「景気が悪くなり、残業が減ったので、給料も減っています。親と子ともを養うのに1800元の給料では生活費と家賃を払うと、お金がなくなります。
 
ストは16日午後からずっと続いています。退職金の支払いを求めていますが、応じてくれません」
 
 
 
水谷玩具有限公司は主にディズニーグッズを生産する大手日系玩具工場で、1997年に設立されました。従業員数はピーク時には1200人あまりに達し、その7割以上が女性です。
 
 
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/29/a1173118.html (中国語)
 
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)
 

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